ABOUT

人生をさらに豊かにするニット

「SIDE SLOPE」は日本で誕生したニットブランド。
世界各地から貴重かつ機能性に優れた素材を見出だし、卓越した編みの技術とユニークな発想をもって、
唯一無二のニットを生み出すことを目指しています。
BRAND CONCEPT

BRAND CONCEPT

発色の美しいイタリアの糸、手仕事が活きたネパールの釦、中国独自の紡績技術、そして日本の繊細な染色技術。
世界の隅々から集めたアドバンテージを組み合わせて編み上げることで「SIDE SLOPE」のニットは完成します。

大切にしているのは“心地よさ”と“本質”。ニットを着た瞬間に肌で感じる心地よさ。自然を尊重し、人生を謳歌するという人間の本質。「SIDE SLOPE」は、それらを体感できるもっともプライベートなプロダクトだと考えます。そしてブランド最大の特徴は、ニットを熟知しているからこそ実現できる、創造性に満ちたデザインです。たとえば工場に残された糸、編み地の切れ端、または古い機械からインスピレーションを得ることもあります。旅先での経験や街角の風景、人との出会い……、そのどれもが「SIDE SLOPE」のデザインアイデアにおいて重要な要素となるのです。私たちの仕事は、製品をつくって売ることだけではありません。「SIDE SLOPE」に関わった、すべてのつくり手の想いを受け継ぎ、伝えていく責任を担っています。この一枚のニットを身に着けることで、喜びと幸せに満たされ、人生がさらに豊かになりますように。それが私たちの願いです。

DESIGNER

現場に足を運んで、その本質を知ることが大切。
本質が分かれば、どう表現すればいいかが分かるから

Hiroki Wakisaka

1972年生まれ。ニットデザイナーとして数々のブランドの企画に携わったのち、2005年に自身のブランド「SIDE SLOPE」を設立。工場の技術力と素材の特徴を熟知したテクニックにより、独自の編みパターンや色を表現し、“Luxury” と “Comfort”を融合させたアイデアを展開。ときには糸をもデザインし、新たな発想によりモノづくりを進化させる。ウェアだけではなく、アートやインテリアなどのライフスタイル全体としてのツールとしてのニットを模索している。
DESIGNER 脇坂大樹 Hiroki Wakisaka

Material

肌触りのよさを極めた素材

「SIDE SLOPE」のニットは、世界各地より厳選された素材のみからつくられます。ときには生産されている現場に赴き、ときには糸からデザインすることもあります。定番の素材はそれぞれ、こだわりをもって産地を選んでいます。コットンは主に、エジプトのギザコットンを使用したイタリア紡績糸。カシミヤは、1919年創業のイタリアの老舗紡績メーカーのもの。ウールは、非常に柔らかなイタリア紡績のエクストラファインメリノウールです。素材を選ぶときに、もっとも重要なのはタッチと色、紡績方法です。プロダクトになった状態をイメージしながら、何度も手で触れ、試作を繰り返し、丹念に確認します。心地よいニットとは、デザインで過度に飾り立てるものではありません。素材の本質を引き立てたいという想いから生み出すものだと考えています。
カシミヤ Cashmere
Cashmere
カシミヤヤギから採取した獣毛素材。寒暖差の激しい環境に生きるカシミヤヤギの毛の繊維は細く、長いのが特徴。しかも軽くてあたたかく、上品な光沢があり、肌触りも抜群。内側の柔らかな毛のみを使用するため、プルオーバー1着をつくるのに4頭分の毛が必要になるほど貴重な素材です。サイドスロープではイタリアの老舗紡績メーカー、ビアッジョーリ社の糸を主に使用。内モンゴル産の最高品質の繊維を用い、ヨーロッパ屈指の優れた感性による発色のよさとカラーバリエーションの豊富さが魅力です。
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ヤク Yak
Yak
標高3,000メートル以上の草原や岩場といった寒冷地に生息するヤクの毛。スポンジのように弾力があり、しっとりと柔らかで、保温性と防水性にも優れています。弾力があるためシワになりにくく、摩擦にも強く毛玉になりにくいため、カシミヤ以上の保温性がありながら、カシミヤよりも長持ちすると言われることも。ウールにありがちなチクチクした感じもないので、獣毛混ニットが苦手な方にもおすすめです。
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シルク Silk
Silk
蚕(カイコ)の繭からつくられる、上品な風合いをもつ天然繊維。繊維が細く、真珠のように美しい光沢があり、軽くてなめらかな肌触り。保温性、保湿性に優れるうえ、静電気も起こりにくいという特徴があります。さらに吸湿性にも優れているため、汗などの余分な水分を放湿してくれるため、サラッとした着心地のよさも魅力。冬はあたたかく、夏は紫外線をカットしてくれて、爽やかに過ごせます。
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デッドストックヤーン Dead stock yarn
Dead stock yarn
自社工場でニットを生産する際に、残ったり使われなくなったりした余剰糸(dead stock yarn)。資源の無駄使いはもったいない、羊や綿花に申し訳ない、という想いから再使用を試みたのがサイドスロープを立ち上げるきっかけに。工場内にある糸や編み地の切れ端、機械などからインスピレーションを得て、デザインに活かされることもあります。“残り物”を“宝物”にするエコなワードローブ。現在は「GREEN」ラインとして展開しています。
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PROCESS

工場とともに生み出す、あらたな価値

「SIDE SLOPE」のニットは主に、技術力において全幅の信頼を寄せる、いくつかの工場でつくられています。日本から技術指導を30年以上も受け、人の手で編み地の密度を調整可能な手横機を使い続ける中国の自社工場。高い人気を誇るパイル編みを開発し、現在も制作を担当する長野県の工場。製品を染めることで、より複雑な柄を表現する京都府と岐阜県の染工場。どの工場とも常に意見を交換し、たとえ古い機械や既存の手法であってもアイデアにより進歩させ、あらたなプロダクトを生み出しています。また、一度開発した技術は決して一度きりでは終わらせません。技術は「SIDE SLOPE」が工場とともにつくりあげた財産です。財産である技術を駆使し、素材や柄、色を変え、時代に合わせて進化し続けています。

中国の自社工場

編み地の密度(度目)を人の手で微妙に調整することができる手横機を使用。絶妙なルーズ感やアームホールの減らし目など、最新の自動機であっても表現できない、手横機ならではのデザインが表現可能です。

長野県の協力工場

時間も手間もかかるパイル編みを開発。現在では「SIDE SLOPE」でもっとも人気のアイテムのひとつです。ボーダーや二重構造など、シーズンごとに趣向を凝らしたデザインを発信しています。

京都府・岐阜県の染工場

仕上がりの柄をイメージして、折り紙のように製品を畳んでから染める製品染め。染めによる模様と編みによる模様を巧みに組み合わせて、ここでしか表現できない、より複雑で奥行きのある柄を実現しています。
Teyokoki
「手動式横編機」という手動で装置を横に動かしニットを編むことのできる機械です。時間と手間がかかるため、日本国内では使われることが少なくなりました。目の並び方や編み地のふくらみなどの風合いといった手作業ならではの温もり感、味をサイドスロープは大切にしています。減らし目によってできるファッションマークなど、手横独特の印をデザインとして採用することも多くあります。
Linking
ループ同士をかがり縫いする、横編ニット特有の縫製方法。継ぎ目が目立ちにくく、縫い目も生地になじむので上質な仕上がりに。リンキングした編み地は、伸縮性に富み、洗濯しても型ずれしにくいという特性があります。しかも、継ぎ目で柄を合わせることも可能なので高級感のある製品に仕上げることができます。
Hikisoroe / Twisted color yarn
1本の糸を挿入する給糸口に2本以上の糸を通して編むことを引き揃えと呼び、2種以上の糸を撚り合せることを撚糸杢と呼びます。いずれも複数の糸が同時に編みこまれるので、配色したり、柄を組んだりしなくても、色が混ざり合った独特の色味が表現できます。
Pile knitting
編み地表面に糸がループ状に出るように編む手法。厚みがあり、ふんわりと軽やかな仕上がりになります。サイドスロープでは、以前から使用していた編み機にアタッチメントを取り付けることでパイル編みを可能にし、素材や柄を変えながら製品をつくり続けています。また、カシミヤなどの高級素材を用いて、カジュアルさのなかに上質さが感じられる大人のラグジュアリーを提案しています。
Origami dyeing
製品を1枚ずつ手作業で折りたたんでから染める、サイドスロープならではの染色技術のこと。折りたたんだ状態で染めるため、どの部分がどのように染まるのか予測しながら作業しなければならず、高度な技術と優れた感性が必要です。糸染めの編み地と組み合わせて、より複雑な色や柄を表現することもあります。
Piece dyeing
製品が仕上がってから最後に染める手法。編み地から継ぎ目まで、すべて同じ染料で染めることで微妙な色の差が生じ、独特な表情と風合いが出ます。サイドスロープでは、糸染めの編み地などと組み合わせて、さらに味わい深い色や柄を表現することも。糸に染料が浸透する前に加工をストップするスノー加工や、さまざまな色で横縞に染める段染め、編み地の一部を縛って染料が浸透しないようにして模様を生み出す絞り染めなど、表現に合わせて適した手法を選びます。
Whole Garment
ニットを立体的に編み上げる、日本独自の製法。ホールガーメントでつくられたニットは、ボディラインに無理なく馴染み、なめらかで美しいシルエットを生み出します。縫い目がないため、ごわつき感やチクチクする不快感もなく、通常のニットよりも軽い着心地です。
Plaiting
異なる糸を2本同時に編む技法のこと。表目側と裏目側で現れる糸が異なり、添え糸編みやくるみ編みとも呼ばれます。サイドスロープでは、シルクとコットンをプレーティングし、表目側をシルクにして光沢感を出し、肌に当たる裏目側はコットンにして肌触りとよくするなどの場面で使用。同素材の異色をプレーティングし、パーツによって表と裏を変えることでバイカラーに見せることも可能です。
Hand knit
機械編みには出せない、あたたかみや優しさといったニットらしい風合いが表現できる手編み。編み柄も立体的に仕上がります。手作業で1点ずつつくられるため、一つひとつ個性が生じてしまうのも魅力です。
Smooth knit
リブ式の横編機のすべての針を使って編む、総針ゴム編みを応用した編み方。弾力があり、しっかりとした手触りが特徴。編み目が詰まっているので形も崩れにくく、目面も揃います。編み地のなかに空気を含む性能(含気性)が高いので、冬の肌着などに使用されます。サイドスロープではスポーツシーンでも着ていただける「BLUE」ラインで主に採用しています。
Brushed
編み地または糸の表面の繊維の毛羽を出す処理のこと。編み地の厚みが増すと同時に保温性が高まります。柄の輪郭をぼかしたり、色味を柔らかくしたりする効果も。サイドスロープでは、カシミヤをさらに柔らかな風合いに仕上げる目的で100%カシミヤに多く使用しています。
Leave knitting
編み端にリブなどを用いない始末のこと。編みっぱなしの編み端は自然とロールするため、程よいルーズ感を表現することが可能です。品のある風合いの編み地に施すことで、ちょっとした遊び心をプラスできます。

Brand & Company

SHOWROOMS
TOKYO 150-0013
東京都渋谷区恵比寿2-36-13 広尾MTRビル2F
Tel: +81 (0)3 5488 6390
Fax: +81 (0)3 5488 6396
Mail: sideslope@fenixtyo.com
Buisiness Contact: 菅原 悦朗
COMPANY INFO
NAME 株式会社フェニックスインターナショナル
ADDRESS 150-0013
東京都渋谷区恵比寿2-36-13 広尾MTRビル6F
Tel: +81 (0)3 5488 6390
Fax: +81 (0)3 5488 6396
http://www.fenixtyo.com/
FOUNDED 1980年4月 (SIDE SLOPE established in 2005)
OFFICER 代表取締役社長 脇坂大樹
取締役     元田貴夫